安藤祐介 仕事のためには生きてない
詳細
出版社 | 角川文庫 |
発売日 | 2023年12月 |
ページ数 | 264ページ |
あらすじ
『ミカゲ食品は「スマイルコンプライアンス」の精神で、信頼回復に努めてまいります』
異物混入騒動への社長の発言が炎上した翌日、35歳の多治見勇吉は、〈スマイルコンプライアンス準備室〉に異動となる。実体不明の社長の言葉を形にしろというのだ。
社長に忖度する役員の無茶ブリ、会議のための会議、終わらぬ資料作り。趣味のバンド活動が最優先だった勇吉も、仕事漬けの毎日に。そんな中、バンド仲間が余命宣告を受ける。
「自分はどうして、こんなに働いているのだろう」
よりよく働ける職場を目指し、勇吉の奮闘が始まる。
引用元:KADOKAWA
この本を読んだ感想
「働く」とは・・・
あなたは、何のために、誰のために働いていますか。
お金を稼ぐため?家族のため?社会のため?
また、あなたは、何を犠牲に「働」いていますか。
自分の時間?家族の時間?
「生きる」とは、時間を使うこと。
限りある時間をどのように使うかは、あなた次第です。
この本の主人公は、趣味のバンドを続ける為に、昼は会社員として、夜はバンドマンとして生きています。
私は、この主人公の生き方に惹かれました。
私の場合、平日は仕事で、家に帰ったらテレビや動画をみて1日が終わり、
休日は、仕事から解放された喜びで、思いっきり遊ぶ。
日曜日の夜になると、明日から仕事か…と思いながら、寝る。その繰り返し。
生産性がない日が続く。ふと、気づくとあっという間に1年が過ぎている。
このままで良いのかな。。
そう思っていた時に、この本に出会いました。
この本を読んで、
1日の使い方をもっと見直そう!
って思いました。
1週間を区切ったときに、
平日は、仕事。
土日は、仕事からの解放と思って、過ごす。
のではなく、1日ごとに区切り、
昼間は、仕事。
夜は、自分の趣味や好きなこと、没頭できることに時間を充てる。
そういう生き方が、人生を豊かにするポイントかなと、この本を読んで思いました。