喜多川泰 「また、必ず会おう」と誰もが言った。
詳細
出版社 | サンマーク出版 |
発売日 | 2010年11月25日 |
ページ数 | 215ページ |
あらすじ
主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。 ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。 ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。 所持金は3400円。 「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。 途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。 人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。 誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。
引用元:サンマーク出版
お気に入りのフレーズ
“ちゃんと自分のやりたいこととか、自分にとっての幸せは何かを考えろ”
この言葉は、自分軸ではなく、他人から見てどう思われているかを気にして生きてきた主人公に向けられた言葉。
自分の人生は、自分のもの。
人が言ったことをそのまま何も考えずにやることは、愚かなこと。
例えば、頭の良い高校に行って、有名な大学に入って、有名な企業に就職する。
これらは、自分の内側から出てきたものではなく、周りの人がそういうなら、それが正解だと、他人軸で生きてきた人の考え方。
そんなくだらないことに人生を費やすために、生まれてきたんじゃない。
時間は、有限。
『誰が何と言おうと、自分がやりたいことは何かを真剣に考えろ』
私は、他人軸で生きてきたと気付かされた。
・良い大学に行くのが、良いに決まっている。
・周りに合わせなきゃ
・親がそういうなら、そうした方が良いに決まっている。
でも、それが本当に自分の幸せに繋がっているとは限らない。
時間は、無限じゃないから「自分のやりたいことを真剣に考える。」
これが、後悔ない自分の生き方になる。
“自分の使命を見つけるまでは何でも好きなことをやったらいい。自分の使命を見つけたらそれに命をかけて生きりゃいい”
これは、旅で出会った男性の昔話。お母さんから言われた言葉。
世の中に対して、自分が何が出来るのかをしっかりみつけろ。
そして、見つけたらそれに命をかけて生きろ。
それが、母の幸せであり、自分の幸せにつながる。
『人間は、誰かの役に立つ生き方に専念したとき、それによって得られる報酬に関係なく、幸せを感じることが出来る』
『君は大丈夫。やりたいことをみつけたら何にだってなれる。』
「生まれたばかりの子は、まだ何も経験していない。色んなことを経験することで、どんな人生にだってできる。」
親は、子の無限の可能性を引き出すためには、『心から信頼して、「待つ」こと』
信頼の反対は、管理。待つの反対は、結果を求めること。
『心から信頼して、「待つ」こと』ができれば、子どもは成長し、絶対に才能を開花できる。
私は、自分の幸せばかりを考えて生きてきた。
自分の「使命」なんて、考えたこともなかった。
だから、生きているからには、「自分が社会に出来ること(⁼使命)」を考えて、行動する。
その「使命」を全うしたら、周りも自分も幸せになれるということ。
これを学んだ。
“命の有限性”
船で出会った老人から言われた言葉。
『自分の命は限りある有限なものだと強く認識した者ほど、自分の使命は何かを考えようとする。』
『使命とは、限りある命を、永遠に続く何かに変えたいと願う行為。』
命は、周りによって生かさせている。
周りがいるから、生きていける。
それは、先人たちが自分の使命を全うしてきたからこそ、今の私たちがいる。
私たちも、先人たちの知恵を引き継いで次の世代に渡す必要がある。
それを学んだ。
“全ての人間が持っているのは、あらゆるものを創り出す力”
作者のエピローグ
人間は、何も持たずに裸で生まれる。
この世で、何年も生活を重ねることで、いつの間にか色んなものを手に入れている。
つまり、「人間は何も持たずに生まれてくるけど、その何も持っていない人間の中には、あらゆるものを創り出す力が備わっている。」
「どんな世の中になろうとも、どんな状況になろうとも、今できることは無限にある。」
「問題は、今できることは無限にあると思えるだけの想像力が育てられているかどうか。」
誰もがみな、想像力をもっているから、日々モノが作られている。
その想像力は、気づかないうちに身に付いているときもあれば、身に付いていないときもある。
どんな状況でも、想像力によって切り抜ける力をつけておく必要があると感じた。
まとめ
この本は、小説でありながら、人生の教訓を教えてくれる本で、みんなに読んでもらいたい本の1冊。
この本を読んだら、自分の価値観・考え方が変わるかもしれません。